超耐久高純度シリコーン工法
副題
高性能の高純度シリコーン樹脂塗料のみを用いて橋梁等鋼構造物に塗替え不要の超耐久重防食塗膜を生成し、50年スパンでインフラのLCCを低減する工法
区分
工法
分類1
道路維持修繕工 - 橋梁補修補強工 - 防食対策工
分類2
橋梁上部工 - 鋼橋製作工
分類3
上下水道工 - 維持管理
分類4
環境対策工 - 景観対策工
分類5
コンクリート工 - その他
概要
何について何をする技術なのか?
鋼道路橋等鋼構造物について素地調整3種ケレンにより重防食塗装する工法。
従来はどのような技術で対応していたのか?
重防食塗装(Rc-Ⅰ塗装系)
1種ケレンで素地調整し、有機ジンクリッチペイント(1層)、弱溶剤形変性エポキシ樹脂塗料(2層)、弱溶剤形ふっ素樹脂(2層)を順次塗装し、硬性の重防食塗膜を形成する。
公共工事のどこに適用できるのか?
鋼構造物等の重防食塗装工事。
暴露試験のメッカ千倉海岸で38年以上健全塗膜を持続中
暴露試験のメッカ千倉海岸で38年以上健全塗膜を持続中
新規性及び期待される効果
どこに新規性があるのか?(従来技術と比較して何を改善したのか?)
・従来技術の重防食塗装(Rc-Ⅰ塗装系)では有機ジンクリッチペイント、弱溶剤形変性エポキシ樹脂塗料、弱溶剤形ふっ素樹脂塗料という3種類の塗料を使用するが、高純度シリコーン樹脂塗料「ガードペイント」のみの使用に改善した。
・使用塗料の変更により、素地調整が従来技術では必須とされる1種ケレンから3種ケレンに改善した。
期待される効果は?(新技術活用のメリットは?)
・塩分や水分が入り込む隙間のない高耐候性塗膜が形成されるため、素地調整は3種で十分となりコストメリットが向上する。
・素地調整コスト低減により重防食塗装のイニシャルコストが改善され、高耐候性塗膜形成によりランニングコストは50年間ゼロとなる。
・シロキサン結合とシリコーンオイル緊密浸潤により高機能塗膜が形成され、耐候性、耐塩、耐紫外線、温度特性等が格段に向上する。
・素地調整が3種で済むことにより、素地調整に伴う経費、作業負担、廃棄物処理負担、周辺環境影響が改善される。
・素地調整3種及び単一塗料の塗装で済むため、施工管理しやすく、工程が短縮する。
・使用塗料は気温が5℃以下の低温環境下でも硬化するため、積雪寒冷地の冬季施工機会が拡大する。
・弾性塗膜が形成されるため、スプレー塗料等による落書きが密着せず時間の経過とともに剥落する。
・既に38年以上も健全塗膜を維持できている実績があるため50年間塗替えが不要で、LCCが改善される。
・無機塗料の採用により地球環境問題に貢献できる。
38年経過した塗膜は表層下も健全性を維持(無補修)
38年経過した塗膜は表層下も健全性を維持(無補修)
適用条件
自然条件
・降雨、降雪の時、またはその恐れがある場合は塗装作業を中止する。
・施工面に湿気がある場合は塗装作業を中止し、乾燥後に再開する。
・気温-3℃~+35℃の間で施工する。
現場条件
・全面吊足場、組足場、高所作業車が必要な場合がある。足場の安定性、安全性を十分に確保する。
・攪拌機、秤など鋼橋梁防食塗装工事用機材が必要。
・塗料及び作業用具の保管スペースを十分に確保する。作業スペース1m×1m=1㎡、攪拌機0.5m×1m=0.5㎡、秤0.5m×1m=0.5㎡、仮置スペース1m×5m=5㎡。
・換気が可能な作業環境を整え、施工中には塗料が飛散しないよう防護設備を設ける。
技術提供可能地域
・全国。
関係法令等
・国土交通省 土木工事安全技術指針
・廃棄物処理清掃法(塗替えケレンダスト)
・労働安全衛生法
・粉じん障害防止規則・有機溶剤中毒予防規則
適用範囲
適用可能な範囲
・橋梁桁端等、鋼構造物全般の発錆部分の補修
・橋梁等鋼構造物の新規及び塗替えの重防食塗装
・桁端等鋼構造物の特にメンテナンスが困難な部分の予防及び補修の重防食塗装
・亜鉛メッキ防錆(銅以外の金属を含む)
・5℃以下の低温環境下の鋼構造物及び鋼材の塗装
・鋼材屋根や露天鋼材柱の補修
・コンクリート構造物の新規・補修塗装
・消火栓等公益構造物の塗装
・落書き等防汚塗装
特に効果の高い適用範囲
・塩害を受けやすい沿岸部の道路橋等橋梁や鉄塔等の鋼構造物及び鋼材
・山間部や寒冷地の塩化ナトリウム(凍結防止剤)が散布される鋼橋
・電気抵抗性の高い、絶縁必要部位
・3種ケレン程度しか素地調整が出来ない部位
・膨張収縮する鋼構造物
適用できない範囲
・気温がマイナス3℃以下または35℃以上の時、及び湿度85%以上の時
・降雨時、降雪時、またはその恐れがある時
適用にあたり、関係する基準およびその引用元
・日本道路協会 鋼道路橋防食便覧 重防食塗装(Rc-Ⅰ塗装系)(平成26年3月・日本道路協会発行)
・国土交通省道路局(平成21年9月)鋼道路橋の部分塗替え塗装要領(案)(平成21年9月
・NEXCO各社共通 鋼構造物施工管理要領
・日本塗料工業会 重防食塗装ガイドブック第4版
留意事項
設計時
・素地調整は3種ケレンを標準とする。
・塗料及び作業用具の保管スペースを十分に確保する。
・被塗装面の塩分は150mg/㎡以下とする。
・コンクリート面に塗布する場合は専用プライマーを設計する。
施工時
・被塗装面が乾燥していない場合は施工しない。
・防毒マスク、保護メガネ、保護衣、保護手袋を着用する。
・被塗装面の塩分が150mg/㎡以下であることを確認する。
・規定塗布量を厳守する。
・塗装第一層の硬化を十分に確認して塗装第二層を施工する。
維持管理等
・塗替え時に発生したケレン等に伴う塗膜くずや廃棄物は法令等に基づき適切に処理処分する。
その他
1.詳細打合せと指導
・現場写真及び関連情報を参考に鋼構造物の状況を確認して施工作業手順を打ち合わせて共有する。
・必要に応じてITも活用し詳細に現場状況を把握確認して共有し、工程や作業内容を打合せて共有する。

2.特許
・なし。

3.商標登録証
・ガードペイント